ひとの住んでいない家が痛む訳とその対策とは?
人が住んでいない家の傷む主な理由は3つございます。その対策と併せて紹介いたします!
修繕や掃除が実施されていない
人が住んでいると、定期的に掃除をし、何か不具合があれば修繕をいたします。
しかし、空き家の場合、不具合や汚れが放置されることにより、虫やカビが繁殖し内装の劣化を加速させてしまいます。
そのため、メンテナンスや清掃を定期的に訪れて実施することで、劣化を防止しましょう!
この場合、空き家の内部のみで終わるのではなく、周辺全体も確認して、ごみや雑草がないかメンテナンスすることが大切になります。
庭木や雑草が隣の敷地に影響している状態では、近隣トラブルに発展する可能性があるので、周辺の状態も含めて適切に清掃や修繕を実施しましょう!
湿気によるカビが原因の劣化
日本は高温多湿な環境です。特に梅雨の時期は雨が続き、人が住んでいる家でも湿気によるカビなどの被害が生じます。
人が住んでいると、除湿器や換気などで湿気対策をこまめにすることができます。また、人が動くだけでも空気が動くので、湿気がたまりにくいです。
しかし、空き家のときには、基本的に防犯のため雨戸や窓を締めきりにするため、換気による空気の循環ができないです。その状態が続いてしまうと、カビが繁殖して内装や壁の劣化を加速させてしまいます。
日本の多くの住宅は木造住宅になります。木材というのは湿気に弱いので、特に湿気対策が必要になります。空き家のときは、定期的に窓を開けて換気するなどして、湿気がこもらないようにしましょう!
害獣や害虫の増殖
一般的な住宅の排水管においては、排水トラップにより害獣の侵入を防止しています。
排水トラップとは、排水管に設置されたトラップの部分に水を溜めることにより、臭い戻りや害獣の侵入を防いでくれるものです。
人が住んでいない家のケースでは、このトラップ部分の水が蒸発してしまって、フタの機能が果たせなくなります。そのため、下水から害獣や害虫が容易に侵入しやすくなってしまいます。
人がいないことにより、害獣や害虫が過ごしやすい環境になってしまいます。
害獣や害虫の繁殖を防止するには、定期的な清掃や通水が大切になります。
定期的に水を流し、排水トラップが蒸発するのを防止することで、侵入させない対策ができます。
洗面台やキッチン、トイレなどの水回りの水を1分くらい流すだけでも侵入防止の対策になります。
掃除をすることにより、家に侵入した害獣や害虫の駆除をして、フンや死骸の処理をすることができるため、衛生的な状態を維持することができます。
すでに、害獣や害虫が繁殖してしまっているときは、捕獲機の設置や駆除用の薬剤の散布が有効になります。
しかし、捕獲機を設置するときは、定期的にチェックをしないと、死骸からカビや細菌などが発生する危険性があるので注意をしましょう。駆除や薬剤の散布につきましては、専門の業者に依頼することをおすすめしております
住んでいない家に対する国や自治体の取り組み
仕事や用事で忙しく、空き家の管理ができない、、、というときは、家の劣化が加速し、資産価値が損なわれるのみでは終わりません。建物倒壊の危険性や不審者の侵入・放火などで犯罪の温床になってしまい、周辺住民や環境に被害を与える可能性があります。
ここでは地方公共団体(自治体)や国の取り組み、また、推奨する管理方法の一部をご紹介いたします!
地方公共団体(自治体)による取り組み
空き家を放置すると、所有者だけではなく周辺住民や街全体の問題へと直結するため、多くの地方公共団体で空き家対策が進められています。
たとえば、大阪府東大阪市の「空き家等対策計画について」では、空き家の適正管理について次のようなことを心がけるようにと推進しています。
- 市のウェブサイトの活用、セミナー・相談会等を開催することにより、所有者等自身による空き家の定期的な維持管理意識の啓発等
- 空き家の維持管理が身体的・物理的に困難な空き家所有者等に対する団体等の紹介等
- 空き家の敷地内の雑草・樹木等の定期的な確認と剪定・伐採等の実施を啓発等
また東大阪市では、解体費用助成事業として要件を満たすことにより、解体工事費用の上限50万~100万までの補助金を受けることができます。
各地方公共団体により、助成金の内容や取り組みは違うため、市のホームページで一度調べてみるとをおすすめします!
空き家など対策特別措置法
平成26年に制定された「空き家など対策の推進に関する特別措置法」よると、空き家を所有しているひとは、空き家について適切に管理するように努力することが求められております。
具体的にはというと、周辺環境に影響を及ぼす危険性がある空き家を「特定空家等」として認定します。そして、行政は所有者に対して、撤去や修繕の指導、勧告、命令を実施することが可能になります。
さらに、行政から勧告を受けたときには、税の特例も解除されてしまうので、固定資産税が高くなるおそれがございます。
用途がない空き家なら売却を検討しよう!
空き家は定期的に訪れてメンテナンスや清掃をすることにより、劣化を防止できます。
しかし、所有する空き家が近隣にあるのではなく、相続などにより遠方の地域の空き家を引き継いだときなどにおいては、訪れるのも難しくなります。
そのようなときには、売却を考慮に入れることをおすすめしております!
住まないで放置することにより家の価値が低下する!
空き家の状態から何もしないでに放置していると、家の劣化は時間と共にどんどん加速します。
空き家になって数年後、久しぶりに訪れると倒壊寸前だったという場合も珍しくないです。
その状態になると、家の価値が大きく低下します。
そこから活用や活用しようと思ったきに、なかなか円滑に進まない可能性が高くなります。
放置している期間においても税金の負担はかかります。なので早期の活用を検討しましょう!
売却には時間が必要になる!
空き家を売却するためには、ある程度の時間が必要なのを理解しましょう。
空き家は、購入者目線でみると価格が安価なことがメリットですが、総合的に考えるとどうしてもデメリットの方が多くなるのが一般的になります。
一般的に売却にかかる期間は平均すると約6〜3カ月になります。さらに空き家の場合には半年や1年以上必要になる場合もあります。
また、売却するときに注意したいのは固定資産税になります。空き家では売れないため、解体し更地としてしまって販売を検討することもありますよね。更地にしてしまうと、税金における軽減措置の対象外となるため、固定資産税が高くなってしまいます。
更地にした後に何年も売れないとなると、固定資産税の負担が大きくなり、更地前よりも不利になってしまうので注意が必要です。更地にするのかどうかについては、不動産会社の担当者としっかり事前に相談、検討したうえで決断するようにしましょう!
売却するなら一括査定サイトの利用を検討しよう
売却するときは、まず不動産会社の査定を複数社、受けることをおすすめしています。
最初から1社のみに絞り査定を受けいれると、価格を比較することができません。複数社の査定結果を見比べることにより、不動産の相場も把握しやすくなるため、安値での売却を防止することができます。
とはいっても、複数の不動産会社にそれぞれ査定依頼をするのは手間も時間もかかりますよね。そのようなときに、一括査定サイトの利用をしましょう。一括査定サイトであったら、一度の簡単な入力だけで複数の不動産会社へ査定依頼でき、結果を簡単に受け取れるのでおすすめになります。
また、空き家の売却は更地にするかどうかや金額設定などと、売却方法に工夫が必要になります。複数社の提案をまずは聞いてみて、一番信頼の置ける担当者を選ぶことが重要です。
査定サイトの注意点についてはこちらの記事で記載していますので、是非ご参照ください!
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